キャンプにお勧めスズキ ジムニー
道を選ばぬ走破性を持つジムニー
ジムニー(スズキ)は、1970年のデビュー以来、45年を超えるロングセラーを続けているオフロードタイプの軽自動車です。
現行車種は1998年に登場した3代目モデルで、度重なる改良を経て、性能は熟成の域に達しています。
具体的には、伝統のラダー(はしご)フレームによる優れた剛性と路面追従性に優れたサスペンション、全回転域で扱いやすいトルクフルなエンジン、そして16インチの大径タイヤといった、一般的な軽乗用車にはない特徴を持っています。
舗装路はもとより、デコボコの轍(わだち)が刻まれた未舗装路に至るまで、一般的な乗用車が走行できないような路面であっても、難なくクリアしていくジムニーの走破性は、他の追随を許さないハイレベルなものです。
コンパクトなボディゆえに、道幅が狭いところでも走りやすいですし、もし運悪く行き止まりに遭遇しても転回や後退がしやすいのも大きなメリットです。
2人までなら車中泊もOK
ジムニーは、道を選ばぬ走破性が持ち味ですが、広大な室内空間を売りにしたスペーシアなどと比べると、車内はさほど広くありません。
特に、室内長(前後方向)については、カタログ上の数値で1685mm(XCグレードの場合)となっています。
この寸法自体は、ダッシュボードを起点とした控え目な数字であり、運転席や助手席の足元空間や荷室空間を最大限に考慮した場合、もっと背の高い人であっても、車内で十分に横になることができます。
とは言え、ジムニーで車中泊をする場合、3人や4人では非常に窮屈であり、2名が限界となります。
また、シートバックを倒した状態ではかなり凹凸があるため、市販されている汎用のベッドマットを敷いて凹凸を緩和すると車内で快適に眠ることができます。
完全に真っ平らな状態を実現したい場合には、ジムニー専用の簡易ベッドキットが販売されています。
お値段は製品によって異なりますが、おおむね3~11万円程度となっています。
非日常的な場所でのキャンプにうってつけ
昨今では、道の駅の設置やオートキャンプ場の普及といった環境整備が図られており、マイカーを利用しての車中泊やオートキャンプが格段にしやすくなっています。
これらの設備を利用するのはとても手軽ですから、初心者でも不安なく利用できるというメリットがあります。
反面、敷居が低くなり過ぎ、深夜にもかかわらず大騒ぎしたり、ゴミを散乱させたりするといったマナー面の低下も散見されます。
一方で、車中泊やキャンプに慣れ親しんでくると、このような言わば「お膳立て」された場所に物足りなさを感じてくるものです。
たとえば、「人里離れた山奥の林道で、川のせせらぎと満天の星空を楽しみながら眠りにつく」といった楽しみ方は、マイカー族がたくさん集まる道の駅やオートキャンプ場では、なかなか味わえないものです。
このような非日常的な場所にためらいなく乗り入れることができるのが、ジムニーの強みです。
ジムニーの中古車
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